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精神科看護師なら知っておきたい精神科救急急性期医療入院料 施設基準その2

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精神科看護師なら知っておきたい精神科救急急性期医療入院料 施設基準その2

こんにちは、サイト管理人のnano(ナノ)です。
このサイトでは、単純なものから、より複雑な精神科看護技術・精神科病院の施設基準について
わかりやすく解説していきます。

今回は、精神科病院で取得できる施設基準のひとつである精神科救急急性期医療入院料の施設基準や
人員基準について、お知らせしたいと思います。
(令和6年の6月に診療報酬改定がありますので、令和6年2月現在としてご覧ください。)

精神科救急急性期医療入院料

精神科スーパー救急(スーパーQQ)とは?

この病棟は、巷ではスーパー救急と呼ばれたりします。
正式な施設基準の名称としては、「精神科救急急性期医療入院料」を指します。
何がスーパーかというと、一般救急病院では救急車などを数多く受け入れることができる体制が整っているように、精神科病院で24時間体制で受け入れることの病棟です。

もっとわかりやすく言うと、救急受け入れの精神科版と理解してよいかと思います。

精神科救急急性期医療入院料の
設備面(ハード)人員面(ソフト)

設備面(ハード)と人員面(ソフト)についてわけて説明します。

施設基準の設備面(ハード)

精神科救急医療入院料の設備面で一番大きなことは、隔離室を含む個室が半数以上必要なことです。
特定入院料である精神科救急急性期医療入院料は、精神病棟1単位60床が最大となります。

仮に60床の病床の場合 30床以上が隔離室を含む個室である必要があります。
既存の病棟で、隔離室を含む個室が存在する病棟は、かなり少ないといえます。
そのため、この基準を満たすためには、大規模な改修工事や病棟の建て替えを余儀なくされます。

改修工事や建替えに伴い精神科救急急性期医療入院料を算定する病棟のフロアは、当然新しくなり綺麗な病棟が数多く存在するようになりました。

入院形態の割合

またハード面と少しずれますが、この病棟に入院する新規患者さんのうち6割以上が措置入院緊急措置入院医療保護入院応急入院鑑定入院医療観察法入院のいずれかの入院形態に限られます。

医療保護入院については、前回のコラムで少し触れましたが、その他の入院形態については次回コラムにて公開します。

退院割合(在宅移行)

退院の割合は、措置入院患者、鑑定入院患者、医療観察法入院患者、クロザピンの新規導入を除いた新規患者のうち4割以上が入院日から3月以内に退院して自宅等へ移行する必要があります。
※新規入院患者さんが10人の場合、3月以内に4人自宅等に退院する必要があります。

(精神科救急医療体制加算※その他条件あり)
精神科救急医療体制加算を算定する場合は、6割以上が入院日から3月以内に退院して自宅等へ移行する必要があります。
※新規入院患者さんが10人の場合、3月以内に6人自宅等に退院する必要があります。

時間外等の受入れ

時間外等の入院件数が年間30件以上又は地域の人口万対0.37件以上
(うち6件以上又は2割以上は、精神科救急情報センター等から依頼)

(精神科救急医療体制加算※その他条件あり)
精神科救急医療体制加算を算定する場合は、時間外等の入院件数が年間40件以上又は地域の人口万対0.5件以上
(うち8件以上又は2割以上は、精神科救急情報センター等から依頼)

患者さんの延べ入院日数

患者さんの延べ入院日数のうち、4割以上が新規入院患者の延べ入院日数

(精神科救急医療体制加算※その他条件あり)
精神科救急医療体制加算を算定する場合は、精神科救急医療体制事業による指定を受けた保険医療機関

施設基準の人員面(ソフト)

精神保健指定医の勤務

精神保健指定医が4人以上病院に勤務
医師が患者さん16人に1人以上、精神保健指定医が1人以上病棟に常勤

(精神科救急医療体制加算※その他条件あり)
精神科救急医療体制加算を算定する場合は、常勤の精神保健指定医が5名以上配置されている必要があります。

精神保健福祉士の勤務

精神保健福祉士が2人以上病棟に勤務

ここからは、精神科看護師求人サイトのナースフレンド看護師さんの目線で解説します。

看護師の勤務

看護師は、常時患者10人に1人以上・夜勤を行う看護師は2人以上
この常時患者10人に1人以上は、昔でいう2対1の基準と同等です。
常時〇対1となっている場合は、5で割った数が昔の基準と考えることができます。
15対1であれば、3対1といった換算です。

勤務するならどの病院が良いか?

精神科病院によって、取得している施設基準はさまざまです。
精神科救急急性期医療入院料を算定している病院もあれば、精神病棟入院基本料15対1や20対1・精神療養病棟などを算定している病院も色々あります。

久喜すずのき病院は、精神科救急急性期医療入院料を算定しています。

久喜すずのき病院が取得している精神科救急急性期医療入院料はこんなメリットがあります。

例えば60床の場合
精神科救急急性期医療入院料では、人員基準が10対1(旧2対1)のため、看護師が約30名以上配置されています。

精神病棟入院基本料20対1(旧4対1)人員基準の場合は、看護師が約15名配置されています。
同じ60床でも、マンパワー的に配置人数を比べると、倍の違いがあります。

患者さん目線から見ても、数多くの看護師が関わってくれるのも、メリットです。

こんな看護師さんにオススメ

特に精神科の救急を担い入院の必要のある患者さんを、一刻も早くもとの環境や自宅で過ごせる生活にもどしてあげたい・患者さん自身が病気が良くなっていく経過に関わって看護していきたい看護師さんは、とても精神科救急急性期医療入院料病棟はオススメです。

今回のポイント
1.スーパー救急は、精神科救急急性期医療入院料の略称
2.精神科救急急性期医療入院料の看護師人員基準は10対1(旧2対1)
3.精神科の救急を担い看護師さんにおススメ(精神科救急急性期医療入院料病棟)
.精神科救急急性期医療入院料病棟を取得している久喜すずのき病院

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
簡単に説明しましたが、精神科の救急を担いたい看護師さんの病院選びのお役に立てれば幸いです。

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