こんにちは、サイト管理人のnano(ナノ)です。
このサイトでは、単純なものから、より複雑な精神科看護技術について豆知識として公開していきます。
今回は、前回コラムの精神科看護師のためのCVPPP(包括的暴力防止プログラム)への取り組み その1に続き 精神科看護師のためのCVPPP その2として、CVPPPについてご紹介したいと思います。
目次
一般病棟や精神病棟に限らず、病状や症状による暴力が(以下、手をあげる)、
患者さんから医療従事者に対して医療現場にて「時に」は現実に起きているという事をまずは、ご理解いただきたいと思います。
暴力(言葉や身体的なものを含めて)に関しては、認められるものではないということも発信しておきます。
前回、ご紹介しましたが、読み方から CVPPP (シーブイトリプルピー)と読みます。
CVPPP(包括的暴力防止プログラム)についてCVPPPを言葉のみで内容を知らない医療従事者からは一部、「護身術のような捉えられ方」をする方もおりますが、「護身術という捉え方は全く違いますよ」と言う事と本来のCVPPPの考え方と医療に結び付く考え方・方法についてお知らせします。
精神病棟で働いていると、病状により状態が不安定な患者さん(現実検討能力・話されること・話した事・看護師から話したことが伝わりにくいまたは、正確に伝わらない)の場面があります。
時には、入院中において、症状が出てしまい突然会話にならず、患者さんから看護師に手をあげられる場面もあります。
その際は、患者さんとしても、手をあげることは本位ではなく覚えていない・急に怖くなった・怖かったから振り払おうと思って行動したなどの病状からくることで咄嗟にということもあります。
実際の現場では、患者さんも怪我をしない・看護師も怪我をしないことが優先されます。
患者さんとの信頼関係を壊さないように患者さんから手が出てしまった時に防止をする面、あくまで病状による緊急避難的な行動の一部のCVPPPと思っていただきたいと思います。護身術とは全く違います。
本来のCVPPPの役目・目的が誤解されてしまわないように、CVPPPは、看護スタッフが高い技術を持つことで、患者さんを隔離拘束しないで済む状況を作り出すことが可能になり、行動制限を最小化しようとすることに役立ちます。
CVPPPを取り組むうえで、患者さんとしては、入院治療を受けて病気を治したい・看護師としても病気をよくして早くもとの生活を1日も早く取りもどしてあげたいという気持ちを取り組みながら、男女問わず出来るのがCVPPPの利点です。
精神科の救急や急性期の治療の延長線上には、関わり方や、接し方だけでは、対応できないような急変等のどうしても病状により対応しなければ場面が存在します。
そのような場面でも、CVPPPを活用できる関わり方や、接し方、リスク予知も模索しながら、対応についての様々な道筋を切り開いていくのもCVPPPの強みかもしれません。
患者さんから看護師が手をあげられてしまった際に、自分の看護が悪かったのではないか?
より添えなかったからとか、患者ファーストを一番に想う看護師さんだからなかなか表にでてこなかった問題かもしれません。
患者さん権利がつよく、理不尽に暴力をうけてしまう。
暴力に関して(言葉や身体的なものを含めて)は、決して認められるものではないということを精神科看護師さんとして認識し勤務してもらいたいと思います。
基本的な理論・考え方・捉え方と、緊急時の対処方法を学ぶことで、どのように接したり行動したりするほうがよいか?
CVPPP+経験に基づくリスク回避・最善案について頭を巡らし、よい看護を提供するための精神科看護師の行動に結ぶついていきます。
今回のポイント
1.CVPPPは、患者さんとの信頼関係を壊さない看護師の行動
2.CVPPPの本来の役目を誤解しない
3.理論・考え方・捉え方・緊急時の対処方法を学ぶ精神科看護師のCVPPP
簡単に説明しましたが、精神科看護師さんのCVPPPについてお役にたてる情報がありましたら、幸いです。